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歯が溶けてしまう病気!?酸蝕症の原因とその対策

最近、よくスポーツ飲料を飲んでいますね。

はい。ビタミンが多く入っていて、健康にもいいらしいです。

確かにビタミンを取るのはいいことですが、酸性の飲み物を毎日飲んでいると、歯が溶けてしまうかもしれませんよ。

えっ、そうなんですか!
なんで飲み物を飲んだだけで歯が溶けたりするんだろう。

では、今回は歯が溶けてしまう「酸蝕症」の原因とその対策についてご紹介しましょう。

酸蝕症とは?

健康に良いとされるビタミンCなどの飲み物、、実は歯が溶けやすくなるってご存じですか。
この記事では歯が溶けるといわれている酸蝕症の原因とその対策についてご紹介します。

お口の中は普段は中性のpH7前後で保たれていますが、酸性度を示すpHの値が5.5以下になると歯のエナメル質が溶けやすくなるといわれています。

歯は、飲食物や胃酸の影響で簡単に酸性に傾き、虫歯が進行したり、冷たいものがしみる知覚過敏症になったり、最悪の場合には歯が溶けてしまうことがあります。長時間、酸に触れることで歯が病的に溶けてしまう症状を「酸蝕症」(さんしょく)といいます。

特に、以下の飲食物を頻繁に摂取している方は、酸蝕症になるリスクが高いので、注意が必要です。

  • 酸性度の高いグレープフルーツやレモンなどの柑橘系
  • ビタミンCなどの酸性のビタミン剤やサプリメント
  • スポーツ飲料
  • 炭酸飲料

酸蝕症を防ぐためにできること

酸性度の高い食べ物には注意!

酸性度の高い飲み物を摂取した後は、すぐにうがいをするか、水かお茶を摂取するようにしましょう。水やお茶を摂取することで、唾液の力でpHの値が安定し、歯の軟化がおさまります。

特に運動した後や酸性度の高いスポーツ飲料を摂取した直後は、お口の中が酸性に傾いていますのでお水やお茶などで酸性を中和するように心がけましょう。

また、酸性度の高い食べ物を食べた後は、食後30分は歯磨きをするのを控えましょう。すぐに歯磨きをしたほうが、歯によさそうなイメージがありますが、酸に触れて軟化している歯を磨くと、エナメル質がすり減りやすくなります。

他にも、炭酸飲料などをちょっとずつ飲むと酸蝕歯のリスクが高まりますので注意が必要です。一気に飲み干したほうが、歯への負担を減らすことができますので、酸性飲食物をちまちま食べたり飲んだりしないことを意識しましょう。

唾液を増やそう!

pHレベルを上げ、むし歯になりにくくするためには、唾液を増やすことが大切です。砂糖不使用タイプのガムを噛んだり、舌回し運動、顎下腺や耳下腺をマッサージするなど、唾液を増やす工夫をしてみましょう。

また、お口の中が乾いているときは、酸性の飲み物を避けるようにしましょう。唾液が少ないときに、酸性の飲食物を継続的に摂取することで、酸蝕歯になるリスクが高まります。

フッ素は酸蝕症を防ぐ!

歯磨き時にフッ素ジェルやフッ素洗口を使用することもお勧めします。

フッ素には、エナメル質の修復を促進する効果があります。エナメル質はリン酸カルシウムという硬い組織で構成されていますが、酸性の高い飲み物に長時間、歯が触れることでエナメル質の表面が溶け始めてしまいます。

ですが、フッ素を使用することで歯の再石灰化が促進しエナメル質の表面が再び形成され、結果的に歯の質を強化することができます。また、むし歯への抵抗力を高めてくれる効果もあります。

まとめ

いかがでしたか?

酸性の飲食物は歯にはあまりよくありませんが、ビタミンドリンクや黒酢など健康によい商品はたくさんあります。pHコントロールをしながら、酸性の飲食物を摂取する分には問題ありません。なるべく、酸が歯に触れないようにストローを使用して飲むことで歯へのダメージを減らすことができます。

日本人の4人に1人は酸蝕症といわれ、現代の生活習慣病となっています。

酸蝕症は、基本的にはコンポレットレジンやセラミックなどの被せもので治療しますが、痛みが生じるほど酸蝕症が進んだ場合には、神経をとる治療が必要となります。歯科医院で歯の健康状態をチェックしてもらい、定期的なケアを受けるようにしましょう。

監修

コンシェルクリニックグループ代表

医療法人社団航路会理事長


小谷 航(こたに わたる)

グループには、コンシェルクリニック歯科クリニック新宿本院・市ヶ谷コンシェル歯科クリニック・金町コンシェル歯科クリニック・コンシェルこまえ耳鼻科クリニック・id美容クリニック・東村山歯科矯正歯科・コンシェルデンタルラボ等を擁し、各種専門医が協力して顎顔面領域に特化した医療を提供している。


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投稿者プロフィール

くま先生
くま先生
くま先生は幼少期に歯を痛めたことで歯磨きの重要さを身に染みて感じるようになり、歯科医を志した。
歯だけでは治療が完結しないことからも、診療の傍らで医療分野全体における「歯と健康の知識」を世に広く啓蒙している。
歯科における審美治療にも携わるとともに、韓国美容にも精通している。