紫斑(皮膚内の出血によって起こる紫から鮮紅色の斑)を認める疾患のこと。
紫斑病には、炎症を伴うものと伴わないものがある。
・炎症を伴うもの(炎症性紫斑)
主に血管炎で生じる。この場合、血疱、丘疹、びらん、潰瘍などを生じ、ときに微熱、倦怠感などの全身症状や腎機能障害、神経症状を呈することがある。
・炎症を伴わないもの(非炎症性紫斑)
血小板の異常による血小板減少性紫斑病や、凝固因子の異常による血友病、血管支持組織の脆弱性による老人性紫斑、原因不明の色素性紫斑病などがある。