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脱銀歯!保険で白い歯を入れよう

くま先生、虫歯の詰め物について相談があります。。

どうされたんですか?

虫歯の詰め物、保険治療がいいんですけど銀歯は抵抗があって…白い歯がいいんですけどセラミックは高いし…

それなら「CAD/CAM冠」にしてはどうでしょう?
白い詰め物ですが、保険適応ですよ!

え!そんなものがあるんですか!?ぜひ詳しく教えてください!

保険治療でも白い歯に!?

白い歯は自費治療であるセラミックが有名ですが、保険治療でも白い歯ができることをご存知ですか?

日本の保険制度では、近年保険でできる白い被せ物が一部認められ、さらに金属を使用しない歯科治療が主流になってきた事もあり、保険で白い歯を入れられるケースが増えてきています。

しかし、残念ながら誰でもどこでも保険の白い歯を入れられるわけではありません。

今回分かりやすく説明していきたいと思います。

CAD/CAM冠とは

CAD/CAM冠

難しい名前ですが、こちらが保険でできる白い歯の名前です。

「きゃどきゃむかん」と呼びます。

CAD=コンピュータを用いて設計

CAM=コンピュータを用いて製造

という意味があります。

CAD/CAM冠が使用できる治療箇所

CAD/CAM冠が使用できる場所は、

・上下 第一小臼歯、第二小臼歯、第一大臼歯(条件付きで保険適用)
・上下 中切歯、側切歯、犬歯
※2020年9月の改定で、第二大臼歯と智歯(真ん中から数えた7、8番目の歯)を除いたほぼ全ての歯に保険適用となりました。

のどちらかです。

また、前述の第一大臼歯(6番目の歯)の適用条件は以下の3点です。

1 第二大臼歯が上下左右4本生え揃いしっかり噛み合っていること
2 咬合力(噛む力)が強すぎない、歯軋りなどがない
3 被せものの厚みを十分確保できるように削ることができること
※皮膚科等で金属アレルギーの診断が出ていれば上記の条件を満たしていなくても保険適用になります。

銀歯のCAD/CAMへの交換

「今、銀歯が入っているけどがCAD/CAMに交換できないのかな?」とお考えになる方もいらっしゃると思います。

実は、歯の状態によっては交換が可能です!

被せ物は、虫歯などの病名がついた歯に対して行う場合にのみ保険が適用されます。

そのため交換を希望する歯が虫歯になっていない場合は保険で交換をすることができません。(自費であれば交換が可能)

ですが実際銀歯と歯の境目から虫歯になっているケースが多くあるため、自分はどうだろうと気になる場合は歯科医院に気軽に相談をしてみましょう。

CAD/CAMのメリットとデメリット

このようなCAD/CAM冠のメリットやデメリットをご紹介します

メリット

・歯に合わせた色で作るため、金属と比較して見た目が良い
・金属ではないためアレルギーにならない
・保険適用外セラミックと比較して保険適用のため安価

デメリット

・金属やセラミックと比較して硬度が劣るため、摩耗や破折のリスクがある歯軋りや咬合力(噛む力)が強い方には勧められない
・セラミック程のカラーバリエーションが無い
・プラスチックを含むため経年変化で段々と黄ばみが発生する

まとめ

金属、セラミック、CAD/CAMなど被せ物は種類が豊富で、それぞれにメリットデメリットがあります。

それぞれの特性を理解し、自分に適した治療を選択することが大切です。


監修

コンシェルクリニックグループ代表

日本抗加齢医学会 専門医


小谷 航(こたに わたる)

現在は全国10院で各種専門医が協力して顎顔面領域に特化した医療を展開しております。治療のコンセプトはアンチエイジング、究極の予防を標榜しております。
アンチエイジングの考え方のもと、皆様と一緒に長い人生を歩んでいければと考えております。よろしくお願いいたします。


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投稿者プロフィール

くま先生
くま先生
アンチエイジングをコンセプトに治療するくま先生。歯や美容医療や薬など得意分野は多岐に渡る。教えてくま先生!と言われれば、一人ひとりの患者さんに寄り添ったコンシェルジュ的な存在として、どんな分野でも的確にアドバイスしていきます。患者さんだけでなく、先生たちにもアドバイスするよ。みんな、頼ってきてね。