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歯ブラシに関する疑問を解説!くま先生が教える正しい歯ブラシの選び方

生活必需品である歯ブラシ。そんな誰しもが毎日使っているものだからこそ、悩みは尽きません。

「ドラッグストアやスーパーで大量にある選択肢の中からどの歯ブラシを選んだらいいかわからない」

「どんなタイミングで新しい歯ブラシに交換すればいいのかわからない」

「電動歯ブラシって結局どうなの?」

この記事では、そんな「歯ブラシに関する悩み」を歯のコンシェルジュくま先生と患者さんとの会話を通して、解決していきます。

正しい歯ブラシの選び方

歯ブラシを選ぶときに、たくさん種類があるのでいつも困ってしまうんですよね。
どんなものを使えばいいんでしょうか?

自分の歯にあった歯ブラシを見つけるのが一番なんですが、ブラシのついている部分が2センチほどのコンパクトなものが奥歯まで届いて、かつ小回りが効くのでベストだと思っています。

なるほど。確かにヘッド部分が大きすぎると、奥歯が磨きにくいかもしれません。

そうですね、歯磨きは歯についた汚れを落として口の中を清潔に保つために行うわけですから、「奥歯までしっかり歯ブラシが届くか」、「毛先はブラッシングに耐えられるコシがあるか」が重要です。

コシがあるか、ですか。確かに歯ブラシの毛先にはいろんな種類があるような気がします。「極細」とか「やわらかめ」とか。

毛先が細目で柔らかいタイプだと、ブラッシングしたときに手応えがないため、余計な力を加えやすく、歯や歯茎を傷めてしまう可能性があります。

そういった理由から、コシがあったほうが磨きやすいんですね。
「山切りカット」はどうですか?
ブラシに尖っている部分があるから、磨いている感が強いかなと思って使っているのですが。

山切りカットはブラッシング時に均一に圧がかからないんですよね。なので、磨きムラの原因になってしまうかもしれません。そのため、毛先は「フラット」がおすすめです。

ふむふむ。それでは、硬さは「ふつう」で毛先の形は「フラット」を試してみようかな。

そこから好みで選んでいくといいかもしれません。
「かため」は歯垢をしっかり落とせるので、歯質が硬く磨き心地が気になる人、「やわらかめ」は、歯を優しく磨けるので、ブラッシングが力強い方にオススメですね。
あとは、「大人用の歯ブラシが大きすぎる」と感じる人や、「歯医者で磨き残しを指摘された」という人は、よりヘッド部分が小さい子ども用歯ブラシを使用してもいいでしょうね。

ありがとうございます。
今から自分に合った歯ブラシを探すのが楽しみです。

電動歯ブラシは普通の歯ブラシよりいいの?

歯ブラシの種類でいうと、電動歯ブラシもありますけど、普通の歯ブラシに比べて、やっぱりよく磨けるんでしょうか?

どちらでも良いと思います。
電動歯ブラシもいまは高級機や、スマートフォンと連携して、磨き残しの指摘をしてくれるようなものまでありますが、要は虫歯や歯周病の原因となる細菌の塊(歯垢)を落とせていれば問題ないのです。

なるほど、結局は汚れをちゃんと落とせているかっていうのが大事ですもんね。

例えば、どうしてもブラッシングの際に力が強くなって歯茎を傷めてしまうという人であれば、小刻みに振動する電動歯ブラシを使う方が、力加減いらないため、いいかもしれませんね。電動歯ブラシは、一定の速度と圧力で歯を磨くことができるので、そこは優れている点です。

そのメリットを踏まえると、お年を重ねられた方や、手が動かしにくい方とか、細かいブラッシングが苦手な方にはおすすめできそうですね。

おっしゃる通りですね。
とはいえ、電動歯ブラシに頼りきるのではなく、電動歯ブラシでも普通の歯ブラシでも手を動かすのは自分なので、ちゃんと正しい歯磨きをすることを心がけましょう。

電動だからと、歯磨きの時間を短縮したらいけないということですね。

電動歯ブラシのスペックに頼りすぎたり、期待しすぎてしまい虫歯になってしまったという方は少なくありません。
繰り返しになりますが、電動歯ブラシでも、しっかりと正しいブラッシングをすることが大切です。

歯ブラシを替える頻度はどのくらい?

歯ブラシの、交換タイミングはいつにしたらいいんですか?

歯ブラシの寿命は約1ヶ月です。こまめに変えたほうがいいですよ。

思ったより、早いんですね!

長いと感じる方もいるかもしれませんね。
毎食後1日3回歯ブラシを使用したとしてだいたい1ヶ月で歯ブラシが消耗し始めます。
見た目だったら毛先が開いてきたら歯ブラシが消耗しているサインです。

確かに冷静に考えてみると、歯ブラシは水に濡れた状態でおいたままにしているので、細菌も繁殖しそうですよね……。

おっしゃる通り、歯ブラシは細菌が繁殖しやすいので、同じものをずっと使い続けるとその細菌が歯や歯茎に移り、歯肉炎などトラブルの原因になったりもするのです。

なるほど……。
すぐにでも今の歯ブラシは変えたくなってきました。

使用後は風通しのいい場所で保管することを心がけてください。

わかりました。少しでも清潔な状態に保てるよう心がけます!
今回で歯ブラシのことを色々知ることができました。ありがとうございます。

まとめ

いかがだったでしょうか。毎日使っている歯ブラシでも、意外にも知らないことばかりだったのではないでしょうか。

歯の健康を保つためには、口内を菌の少ない清潔な状態にすることが重要です。そのために使っている歯ブラシが自分に合っていないものであれば、磨き残しが生まれてしまいますし、歯ブラシ自体が清潔でなければその効果も期待できません。

自分自身にあった歯ブラシを見つけて清潔に保ち、正しい歯の磨き方を習得していつまでも美しい歯を維持したいですね。

監修

日本抗加齢医学会 専門医

小谷 航(こたに わたる)

治療のコンセプトはアンチエイジングを標榜しており、顎顔面領域に特化した医療を展開しております。
アンチエイジングの考え方のもと、皆様と一緒に長い人生を歩んでいければと考えております。よろしくお願いいたします。


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投稿者プロフィール

くま先生
くま先生
アンチエイジングをコンセプトに治療するくま先生。歯や美容医療や薬など得意分野は多岐に渡る。教えてくま先生!と言われれば、一人ひとりの患者さんに寄り添ったコンシェルジュ的な存在として、どんな分野でも的確にアドバイスしていきます。患者さんだけでなく、先生たちにもアドバイスするよ。みんな、頼ってきてね。