セラミックの被せ物が入ると嬉しくなって、すぐに噛むときに使いたくなってしまいますよね。しかし、いきなり強く噛むと割れたり欠けたりしやすくなるため、セラミックを入れた後は注意が必要です。
綺麗だし、健康的という理由で人気のセラミックですが、注意しないといけないこともたくさんあります。本日はセラミックを入れた後の3つの注意点をくま先生が解説します。
セラミックは歯科専用接着剤(レジンセメント)で装着することが一般的です。
セメントは光ですぐに固まりますが、それは初期固定のイメージです。セメントの種類によって完全に固まるまでに24時間かかることがありますので、装着直後の固い食事は控えましょう。
30分は食事を控えて、24時間は反対側で食事をするといったイメージを持っておいていただくといいです。
ご自身の歯とセラミックが一体化した後は、美味しいものを思う存分食べてください。
また、装着したての際は歯と歯の間がきつい感じがすることもあると思います。セラミックの適合がよくて適正な歯の位置関係でもそう感じることはありますが、数日程度で慣れてきますので、無理に歯をひっぱったり押したりしないでください。
セラミックに関しては現在では口腔内スキャナーを使用して印象(かたどり)をして、模型を作らずに製作することが多くなっています。そのため、適合もよくセット後の調整が不要な場合も多いです。
しかしながら、顎の関節は3次元の動きをします。またセラミックセット時には麻酔が効いていてかみ合わせがよく分からないということもよくあります。
そこで、セラミックをセットしたあと、1~2週間程度使用した状態の後、噛み合わせや歯科専用接着剤(歯科専用セメント)の取り残し等がないかのチェックをかかりつけの歯医者さんにしてもらいましょう。
セラミックの寿命にかかわるのは、細菌と噛み合わせです。細菌は日々のブラッシングとクリニックにおけるメンテナンスで取り除いてあげましょう。噛み合わせは日々変化していきます。
お口の中は熱いものや冷たいものが絶えずいる過酷な環境。歯もすり減ります。定期健診の際、歯科医師にもらい診てもらい必要に応じて噛み合わせの調整を行いましょう
セラミックをかぶせた歯は、継続的に定期的な噛み合わせのチェックや専門的な歯のクリーニングをすることで長く美しさを維持できます。
忙しい現代人には歯科医院に行くことは手間かもしれませんが、大切なご自身の歯を守るために定期健診を受けるようにしましょう。
監修
市ヶ谷コンシェル歯科クリニック
澤谷祐大(さわたに ゆうた)
獨協医科大学医学部歯科口腔外科にて研鑽を積み、2023年より市ヶ谷コンシェル歯科クリニックにて勤務。大学病院に行ってと言われた親知らず、どんな親知らず抜歯でも、市ヶ谷コンシェル歯科クリニック澤谷にお任せ下さい。
この記事を読んだ方は他にこんな記事を読んでいます。
コンシェル歯科クリニック