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子どもの歯が作られるのはいつから?乳歯の役割について解説

先生、今、私は妊娠3ヶ月です。私の歯並びが悪くて、子どもの歯並びが気になります。アドバイスをください。

歯並びは気になりますね。
では、お子さんの歯並びをについても説明しますね。

お願いします。

どのようにして歯ができていくのかと、気をつけなくてはいけないことを説明します。

乳歯はいつからつくられる?

お子さんが生まれる前から、気に留めていただきたいことがあります。それは、赤ちゃんの歯は、お母さんのおなかの中にいる初期のころからつくられているということです。

だいたい、妊娠3か月ごろからになると、あごの骨のなかに歯の芽である「歯胚(しはい)」ができてきます。だいたい、胎児が体長3㎝くらいのヒト型になったころには、歯の芽は将来エナメル質になる部分、象牙質になる部分、周辺組織になる部分も形成されてきます。

そして、赤ちゃんが生まれてからも歯の芽は歯茎の中で成長しています。そして、生後6か月ごろにははじめ乳歯が生えてきます。

このプロセスを考えてもどの時期から大切がわかりますね。

お子さんの歯が作られるのは、お母さんのおなかの中からです。そのためお母さんが摂る栄養が大切になってきます。

妊娠中どのような栄養を摂ればよいのか

カルシウム

牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品、骨ごと食べられる小魚、豆腐や納豆などの大豆製品、野菜類や海藻などに多く含まれます。

なかでも、牛乳や乳製品は、他の食品に比べてカルシウムの吸収率が高いうえに、1回の摂取量も多いので、効率よくカルシウムがとれます。

ビタミンD

ビタミンDは、魚介類やキノコ類が豊富です。ビタミンDを摂るとカルシウムの吸収率が高める効果があります。

また、日光にあたると体内で生成されますから1日10分でも外出して太陽の光を浴びましょう。

乳歯の手入れに気を付けることは

乳歯は、永久歯に比べて、酸に弱く、また上部のエナメル質がうすく、やわらかいという特徴があります。このため、むし歯になると進行がはやく、5~6カ月で神経まで達することがあります。

虫歯は、歯と歯の間の見えないところにできやすいため、穴があくまで気がつかないことが多く、気づいたときにはかなり進行しているケースも。お子さんに痛い思いをさせないためにも、常に確認が必要ですし、早期発見が大切です。少なくとも1年に2~3回の定期的な歯科検診をおすすめします。

乳歯の役割って何?

乳歯も、永久歯と同じように、食べ物をかむことが第一の役割です。

しっかりかむことで、発育に必要な栄養分を吸収することができます。また、かむことはあごの発達を助けるので、将来の歯並びや顔の形にも影響してきます。

乳歯は20本です。永久歯は親知らずを含めると32本です。子供の小さな口のサイズに合った乳歯が1本1本生え揃うに従って、噛む、吸い込む、すり潰すといったお口の機能が高まってきます。

この時期は、いろいろな言葉を覚えていく時期でもあるので、正しい発音をするうえでも、乳歯の役割は大きいことがわかります。

さらに、もうひとつの大切な役割が「永久歯が正しく生えるための案内役」であること。むし歯などで乳歯を抜いてしまった場合、永久歯は生える場所の目印を失って、これが歯並びを悪くする原因になることがあります。

まとめると、乳歯の役割は、下記の通りです。

1 食べ物をかむ
2 発音をたすける
3 あごの発育をたすけて、永久歯の案内役となり、顔の形を整えます
4 永久歯が生えるときの目印になります

乳歯でも虫歯に気をつけて!

乳歯の手入れを意識していただいても、むし歯になることがあります。

その時に発生する怖さについてお話をします。

乳歯がむし歯になると、痛みがあり、ひどい場合には穴があいて、ものがしっかり噛めないことがあります。もちろん、よくかめないと、唾液が十分に分泌されないので、栄養の吸収が悪くなります。また、イメージとしてかたいものを嫌うようになり、偏食の原因にもなります

さらに、永久歯の歯並びにも影響してきます。これは3にも記載していますが、きちんとかめないと、あごが発達せず、永久歯の並ぶスペースがなくなってしまうからです。

また、乳歯がむし歯によって早く抜けると、永久歯は目標を失って、正しい位置に生えてこられません。

歯並びが悪いと、みがき残しが多く、むし歯になりやすかったり、ひどいむし歯や悪い歯並びが原因で性格が内向的になったりすることもあります。乳歯を健康に保つことは、永久歯だけでなく、子どもの心身の成長のためにも、とても重要なことなのです。

そのためにも、よく日頃確認してください。

乳歯のむし歯による影響をまとめると以下の通りです。

1 十分な栄養がとれない
2 偏食の原因になる
3 永久歯の歯並びがわるくなる
4 永久歯のむし歯がおおくなる

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は、子どもの歯について紹介してきました。以下の点について注意をして過ごすようにしましょう。

  • 子どもの歯はおなかの中からです。妊娠中は栄養に気を付けましょう。
  • 出産後においても、歯の手入れは気を付けましょう
  • 乳歯の役割を意識して、かむことを第一に気を付けましょう
  • 乳歯のむし歯には、大きな影響があるので気を付けましょう

監修

コンシェルクリニックグループ代表

医療法人社団航路会理事長


小谷 航(こたに わたる)

グループには、コンシェルクリニック歯科クリニック新宿本院・市ヶ谷コンシェル歯科クリニック・金町コンシェル歯科クリニック・コンシェルこまえ耳鼻科クリニック・id美容クリニック・東村山歯科矯正歯科・コンシェルデンタルラボ等を擁し、各種専門医が協力して顎顔面領域に特化した医療を提供している。


コンシェル歯科クリニック

投稿者プロフィール

くま先生
くま先生
くま先生は幼少期に歯を痛めたことで歯磨きの重要さを身に染みて感じるようになった。
親切な歯科医の先生のもと、自分も歯医者さんになって子どもたちに歯磨きの大切さを教えることを目指す。
歯科医になったくま先生は、歯科医としての診療のほかに歯と健康の知識を世に啓蒙するためにサイト「くま先生」の立上げを決意した