痛みの主な原因

①歯自体が痛い時

むし歯か知覚過敏がほとんどです。むし歯の場合、痛みの症状があるということはかなり進行してしまっている可能性が高いです。歯髄にまでむし歯が進行してしまっている場合には、激しい痛みを伴います。知覚過敏とは、歯周病や加齢などの様々な理由によって歯の根の象牙質が露出し、神経を刺激して痛みを感じる症状です。特に冷たい飲食物や甘いものを食べた時などに痛みを感じやすいです。

②歯ぐきが痛い時

体調不良やストレスが原因となることが多いです。血液の流れが悪くなったり、感染によって炎症を起こしている可能性があります。また、歯周病が原因で痛むこともあります。

③夜に歯が痛む時

夜に歯が痛くなるのは様々な原因が考えられます

⑴血液が頭の方へと流れやすくなる

横になると、頭部へ血液が流れます。それにより血管が膨張して神経が圧迫されるので、日中は鎮まっている痛みが夜に現れてしまうのです。

⑵自律神経バランスの変化

夜は日中に比べて活動量が減るため、副交感神経が優位になります。血管の拡張や血流の増加によって神経が圧迫され、痛みを感じやすくなります。

⑶入浴や飲酒で血流量が増える

夜はお風呂に入ったりお酒を飲むことが多いでしょう。入浴や飲酒後は血の巡りが良くなるため、血流が増加します。それによって神経を圧迫し、痛みが現れやすくなります。

自分で出来る痛みの対処法

①痛い部分を冷やす

痛みがある部分を、頬の外側から冷たいタオルなどを当てて冷やします。氷を口に入れて直接冷やしたりすると、原因がむし歯の場合はかえって痛みが増してしまうことがあるので気をつけてください。

②鎮痛剤の服用

市販の痛み止めを飲むことで痛みが和らぎます。「歯痛」への効果が記載されているものだとより良いでしょう。鎮痛剤の服用は一時的に痛みを和らげるだけなので、痛みが治まっても必ず歯科医院を受診してください。

③うがいをして歯に詰まっているものを取り除く

食事をした後で歯間にものが挟まった時に、痛みがあるように感じることがあります。何回かうがいをして食べかすなどが詰まっていないか確認してみると良いでしょう。

④筋肉をマッサージする

顎のまわりや頭の両側、首の横の筋肉をマッサージすると痛みが和らぐことがあります。各箇所をそれぞれ数分、優しく撫でるようにマッサージしてみてください。

⑤歯に穴が空いている場合は正露丸を詰める

むし歯で穴が空いてしまっている部分が痛む時は、そこに正露丸を詰める方法も有効です。添付文書にも記載されている正しい使い方となります。痛みは和らぎますが、鎮痛剤同様に一時的に痛みを和らげるものなので、痛みが治まっても必ず歯科医院を受診しましょう。

⑥歯科の夜間救急外来を受診する

新聞やインターネットで検索すると、夜間に救急外来を行っている医院が分かるのでそこを受診するのも良いでしょう。しかし、救急外来では応急処置のみの対応となるので、後日必ず歯科医院を受診してください。

痛みが悪化してしまうこと

①指やつまようじなどで痛い箇所を触る

患部を傷つけてしまったり、細菌を付着さてしまう可能性があります。

②喫煙

煙に含まれる有害物質が患部を刺激して、痛みや炎症が悪化してしまいます。

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