整形で理想の二重を手に入れるポイントは『信頼できる医師を見つけること』と『イメージを明確に伝えること』です。施術方法は複数あるため、カウンセリングで自分にぴったりの方法を探しましょう。クリニックの選び方やアフターケアの重要性も解説します。
二重整形の主流は『埋没法』『切開法』の二つですが、近年は埋没法をベースにした『自然癒着法』が注目されています。整形を検討する前に、それぞれの特徴や費用の目安を把握しましょう。
埋没法とは、まぶたの皮膚に糸を通し二重のラインを固定する方法です。メスを使わず、施術は20~30分で終わります。ダウンタイムは3日〜1週間程度で、費用は両目で3万~10万円前後です。
埋没法は、まぶたに糸をかける位置によって『挙筋法』と『瞼板法』に大別されます。
糸の固定方法は、二重ラインをいくつかの点で留める『点留め』と、糸をループ状に埋め込んで線で固定する『ループ法』があります。点留めよりも持続性があることから、近年は多くのクリニックでループ法が採用されています。
埋没法のデメリットは、切開法に比べて二重が消失しやすいことです。皮膚の厚い人やまぶたの脂肪が多い人は一重に戻る可能性があることを覚えておきましょう。まぶたの状態によっては、医師に切開法を提案される場合があります。
自然癒着法は、埋没法をベースにした手法です。持続性が高い上、くっきりとした二重ラインに仕上がるため、美容大国の韓国では近年、二重整形の主流となっています。
自然癒着法の大きな特徴は、まぶたの皮膚とまぶたを持ち上げる筋肉との間に糸を通して固定した後、自然治癒で組織を癒着させる点です。実際の施術では、二重ラインに合わせて小さな穴を数カ所開け、余分な脂肪・筋肉などを除去した上で組織を癒着させます。
施術時間は20分~1時間程度で、ダウンタイムは1週間ほどです。費用相場は16万~22万円前後とみておきましょう。
デメリットは、日本で対応できるクリニックが少ないことです。費用が高額になりやすいことも覚えておきましょう。
出典:表参道スキンクリニック
切開法はまぶたの皮膚を切り、糸で縫い合わせる方法です。二重の効果は半永久的といわれているため、二重を長持ちさせたい人・埋没法で一重に戻ってしまった人に適しています。余分な眼窩脂肪を除去することができるので、まぶたが厚い人にもおすすめです。
切開法には『全切開法』と『部分切開法(マイクロ切開法)』があります。
まぶたが比較的薄い人や傷跡を最小限にしたい人は、部分切開法を選択するケースが多いようです。どちらの方法が適しているかは、医師と話し合って決めましょう。
切開法のデメリットは、埋没法に比べて施術時間・ダウンタイムが長いことです。施術日から約1週間後に抜糸を行う必要があり、また抜糸まではアイメイクを控えなければなりません。費用は両目で27万~55万円前後です。
二重整形を受ける際、多くの人は「失敗したらどうしよう」「理想の二重にならなかったら…」という不安を持っているのではないでしょうか?理想の仕上がりを得るためのポイントを解説します。
埋没法は術後のデザイン変更が可能ですが、切開法は基本的にデザイン変更ができません。トレンドだけを追求するのではなく、自分の顔に合ったデザインを選択しましょう。
二重のパターンは大きく『末広二重』『平行二重』に区別されます。末広二重は、目尻に向かって二重の幅が広くなるタイプで、日本人の顔立ちに自然になじむのが特徴です。
一方、二重ラインが蒙古ひだの外側から目尻まで続く平行二重は、末広二重よりも目が大きく見えます。欧米人のような目元に憧れる人やアイメイクを控えめにしたい人におすすめです。
目元は加齢や体形の変化に大きく影響を受けます。整形で作ったきれいな二重が5年、10年と維持できるとは限らないことも覚えておきましょう。
多くのクリニックでは、施術前にデザインのシミュレーションを行います。カウンセリングでは、『なりたいイメージ』『なりたくないイメージ』を医師にしっかりと伝えることが重要です。
口頭での説明が難しいときは、理想の二重の写真を見せるとよいでしょう。「どんな二重が合うか分からない…」という場合でも、医師が針金をまぶたに当てて二重のシミュレーションを見せてくれます。
その人に適した二重のデザインは、目の形やまぶたの厚さ、顔全体のバランスによって決まります。自分の希望を一方的に伝えるだけでなく、医師のアドバイスも参考にしましょう。
まぶたの形や厚さによっては、希望と異なる施術を提案されることもあります。例えば、まぶたの脂肪が多い人は、埋没法で施術をしてもすぐに一重に戻るおそれがあるため、施術前に『脱脂』を提案されるケースもあります。
脱脂とは、まぶたに1~2mmの小さな穴を開け、皮膚を切らずに脂肪を摘出する方法で、脱脂を追加する場合の料金相場は埋没法の施術と合わせて20万~30万円と、埋没法単体に比べて費用がかさみます。
目の形状によっては、美しい平行二重を作るために『目頭切開』を提案されるケースもあります。費用は25万円~で、埋没法の施術を合わせると30万円~が相場です。
提案に満足がいかない場合や疑問が残るときは、ほかのクリニックでも相談を受けてみるとよいでしょう。
二重整形は、美容整形の中でも最もメジャーな施術です。美容外科クリニックが林立し価格競争が起きる中、安さや知名度だけで施術を決めてしまう人も少なくありません。
医師のレベルや保証制度の有無をしっかりとチェックした上で、信頼できるクリニックを選びましょう。
医師選びのポイントは、実績・経歴です。クリニックのHPに掲載されているプロフィールから、経歴・症例数・写真・口コミ・ポリシーをしっかり確認しておきましょう。
二重整形が得意かどうかも重要なポイントです。例えば、鼻整形の実績を多く持つ医師であっても、二重整形はあまり担当しておらず慣れていない場合もあるからです。
よい医師の見分け方の一つに『形成外科専門医かどうか』が挙げられます。研修期間終了後6年以上の実績がなければ形成外科専門医にはなれないため、ある程度の判断基準となるでしょう。
出典:ティーズクリニック
最新の技術・器具・材料を使用しているかどうかも、クリニック選びのポイントです。独自技術によって従来のデメリットがカバーされ、より満足のいく仕上がりが得られる可能性があるからです。
例えば結び目をまぶたの裏側で留める埋没法を行うクリニックなら、ポツポツとした糸玉が目立ちません。当日からメイクも可能です。
その他、RF(電波)メスを使用する全切開二重術を行うクリニックもあります。内出血や腫れが抑えられるためダウンタイムが短く、ナチュラルに仕上がるでしょう。
独自技術や使用器材はクリニックの公式サイトで確認できます。技術や器材に注目することも、理想の二重整形を叶えるためのポイントです。
また、健康のコンシェルジュ『くま先生』でも定期的に美容整形に関する相談会を実施しています。最新の二重整形について詳しく知りたいという人にぴったりです。
どんなに腕のよい医師でも、施術が100%成功するとは限りません。術後の保証制度やアフターケアの内容を、事前に確認しておきましょう。
保証制度の内容はクリニックによって異なりますが、1年間を限度に術後トラブルの対応を無料で行うケースが多いようです。
術後の腫れ・内出血を最小限に抑えるためのアフターケアは、痛み止め・腫れ止め・炎症を抑える点眼薬などの処方が一般的です。術後当日に緊急連絡先を伝え、24時間体制でサポートしてくれるクリニックもあります。
出典:東京美容外科
多くの人が二重整形を受けるか迷う理由として挙げられる『痛み』『ダウンタイム』について、知っておくべきことを解説します。不安な点を事前にチェックしておきましょう。
二重整形では局部麻酔を行うため、術中の痛みはほとんど感じないでしょう。まぶたの表と裏に注射器で麻酔を打つ際、人によってはチクッとした痛みを感じるかもしれません。
注射が苦手な人は、クリームでの皮膚麻酔や点眼麻酔が可能か、事前に医師に相談しておくとよいでしょう。
局部麻酔以外を使用するクリニックはそれほど多くはありません。術中にパニックになる人やじっとしていられない人の場合は、医師の判断で全身麻酔や静脈麻酔を使用するケースもあるようです。
術後から元の状態に回復するまでの期間を『ダウンタイム』と呼びます。術後1~2週間は腫れや内出血が目立つため、医師の指示に従いアフターケアを行いましょう。
埋没法の場合、1週間ほどで腫れが引き、2~4週間ほどで自然な状態に回復します。切開法は、術後5~7日後に抜糸を行います。二重が完成するまでは3カ月~半年ほどの期間を要するでしょう。
ダウンタイムを長引かせないためにも、術後は生活スタイルに気を配る必要があります。激しい運動・飲酒・熱い湯への入浴は、腫れや内出血を悪化させるため控えましょう。
出典:湘南美容クリニック
二重整形を成功させるには、医師選びとカウンセリングが重要です。
症例数や口コミが多いクリニックは、経験豊富な医師が在籍している可能性が高いでしょう。カウンセリングでは、医師と十分にコミュニケーションを取り、なりたい二重のイメージを共有することが大切です。不安な点があれば、どんなことでも遠慮なく相談しましょう。
健康のコンシェルジュ『くま先生』では、相談会やイベントの最新情報を紹介しています。「二重整形についてもっと知りたい」「美容整形の最新事情に興味がある」という人は、この機会にぜひ参加してみてはいかがでしょうか?
監修
id美容クリニック
大和田 朋美(おおわだ ともみ)