ネブライザー治療

ネブライザー治療は、鼻や喉の炎症を抑える薬剤を超音波で霧状にして、患部に直接あてることで鼻やのど、気管、肺に行きわたらせ、排膿の促進および感染の制御を目的とした治療法です。

器具を軽く鼻の穴に差し込んで吸い込むことで、鼻の通気をよくし、鼻や呼吸器疾患などのつらい症状を改善させることができます。のどの場合は、器具を軽くくわえ吸い込むことで、喉の痛みや急性喉頭炎、声帯ポリープなどの症状を改善させることができます。薬剤が直接患部に届くことで、より早く炎症を抑えることができます。治療時間は約 5 ～ 10 分程度です。

ネブライザー治療の効果

喘息

気管支の炎症により空気の通り道 である気道が狭まることで咳、痰、喘鳴、呼吸が苦しくなるといった症状が現れます。また、喘息を持っている方は、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎など他のアレルギー性の病気を合併することがよくある傾向にあります。

気管支炎

細菌やウイルス、アレルギーなどが原因で気管支に炎症が起こる病気です。主な症状としては、咳や痰、発熱、息苦しさなどがおこります。

肺炎

細菌やウイルスなどが原因で肺に炎症が起こる病気です。主な症状としては、高熱、咳、痰、悪寒、息切れなどがおこります。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎は、アレルゲン（ほこり，花粉，ペットの毛など）により引き起こる疾患です。季節性アレルギー性鼻炎はスギ花粉を代表とする原因物質を吸い込むことによって発症します。症状としては、くしゃみ、鼻水、鼻つまりが継続的におこります。

花粉症

花粉症とは、スギなどの植物の花粉が、鼻や目の粘膜を刺激することによってアレルギー反応を引き起こし、さまざまな症状があらわれる疾患のことです。主な症状としては、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどがみられます。

副鼻腔炎、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)

副鼻腔炎はウイルス、細菌、もしくは真菌性感染症またはアレルギー反応による副鼻腔の炎症です。症状としては、鼻閉、膿性鼻汁、顔面痛または顔面の圧迫感などのほか、ときに倦怠感、頭痛、発熱もみられます。

ネブライザー治療を行うことで気管や肺、鼻の奥に高濃度の薬剤を直接患部に到達させることができるので、薬の効果を最大限に発揮させることができます。必要な部位だけに薬剤が届くので、副作用などの心配はほとんどありません。

家庭用と医療用の違いとは

家庭用吸入器は粒子が大きく、主に鼻や喉の粘膜の加湿を目的として使用されています。

クリニックで行われている「ネブライザー療法」は病気を治療する目的で使用されており、炎症を抑える薬剤を細かい霧状にすることで、気管や肺、鼻の奥に直接到達させることができます。

まとめ

いかがでしたか？

ネブライザー治療は痛くもつらくもないので、小さなお子様でも安心して治療をお受けいただくことができます。

鼻や呼吸器官、のどの痛みなどのお悩みに万能に効く「ネブライザー治療」。気管支炎、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、喘息などでお悩みの方は、是非、「コンシェルこまえ耳鼻科クリニック」にご相談ください。

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