30~40人にひとりが発症するといわれている過剰歯をご存じですか?
過剰歯?聞いたことないです
過剰歯は32本になるはずの永久歯が32本以上になってしまう症状のことです!
どうなってしまうんですか?
それを詳しく解説していきます!
目次
子供の頃、乳歯は 約20 本あります。 これらの歯は成長とともに抜け落ち、やがて32 本の大人の歯(永久歯)に生え変わります。しかし、最終的に32本以上の歯になる人もおり、これは過剰歯として知られています。一般的に、女性よりも男性の発症率のほうが高いといわれています。過剰歯は、通常の歯よりも小さい場合がよくあります。また、前歯の裏側に生えてくることが多く、ほとんどの場合、永久歯の間に見られます。
過剰歯の原因は完全には解明されていませんが、一般的には遺伝的要因による可能性があるといわれています。また、個々の歯芽が異常に分裂し、1 本ではなく 2 本の歯になってしまった場合もあります。
過剰歯があることで以下の問題点が発生します。
・まわりの歯が正常な位置に生えてこられなくなる
・すきっ歯になる
・永久歯の歯根を溶かす
・歯の密集
・過剰歯の周りに嚢胞が形成されることがある
・ごくまれに、鼻腔内に歯が生えてくることがある
・症状が進行すると、周囲の歯の歯根吸収を引き起こす可能性がある
過剰歯の治療は、その種類と位置によって異なります。過剰歯の治療を必要としない症例もあり、その場合は経過観察を行います。
以下の場合は、過剰歯を抜歯することをお勧めします。
・歯科矯正をする際の邪魔となる場合
・嚢胞が形成されている場合
・歯根へのダメージがある場合
・他の歯を圧迫し、痛みがある場合
・骨移植またはインプラント埋入の邪魔となる場合
・患者様が見た目を気にされている場合
過剰歯は骨の中に埋まっている場合がありますので、はじめにレントゲンを撮って確認をさせていただきます。
過剰歯が傍から見てもすぐわかる場合は、通常の歯を抜歯するのと難易度は変わりません。しかし、過剰歯が歯茎や骨の層でしっかりと覆われてしまっている場合は、口腔外科処置によって歯茎を切開し、最初に骨層を取り除く必要があります。その内部に歯が埋まっているので、抜歯を行い、最後に歯茎を縫合します。
また、不正咬合を改善させるために抜歯後、矯正治療を必要とする場合もあります。
過剰歯が見つかった場合、いつごろから抜歯するべきか、よくご質問をいただきます。コンシェル歯科クリニックでは、過剰歯が見つかったら、歯根が形成される8歳から10歳くらいまでは抜歯を待っていただいた方がよいと考えています。これにより、過剰歯を抜歯したときに、正常な歯へのダメージを最小限に抑えることができます。
過剰歯が重なっている場合は、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。また、過剰歯はぎこちない位置に生えているため、フロスやブラッシングを十分に行い、十分なオーラルケアを行うことが大切です。
いかがでしたか?乳歯から永久歯に生え替わる時期に過剰歯がある場合、永久歯の萌出が遅れる可能性があります。また、過剰歯があることで歯並びや噛み合わせに影響を及ぼす恐れもあります。過剰歯が見つかった場合、なるべく早い段階から(8~10歳くらいがベスト)過剰歯を抜歯して、将来の口腔トラブルを回避することをお勧めします。コンシェル歯科クリニックには、口腔外科専門のドクターが在籍しておりますので、過剰歯で悩まれている大人の方でも諦めずに、是非、当院にご相談ください♪
監修
市ヶ谷コンシェル歯科クリニック
澤谷祐大(さわたに ゆうた)
獨協医科大学医学部歯科口腔外科にて研鑽を積み、2023年より市ヶ谷コンシェル歯科クリニックにて勤務。大学病院に行ってと言われた親知らず、どんな親知らず抜歯でも、市ヶ谷コンシェル歯科クリニック澤谷にお任せ下さい。
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