くま先生!
どうされました?
親知らず抜歯のあと激痛で、3時間に一回鎮痛剤を服用しているのですが、問題ないですか?薬の効果が切れると微熱もでてきてしまっているみたいなんです。
どれどれ、まずお口の中を確認させてくださいね。ドライソケットではないですが、少し腫れがでていますね。消毒をして、追加で強めの抗生剤を処方しておきますね。
そうしましたら今回は「鎮痛剤、頓服間隔を守らなくて大丈夫?」を解説していきますね!
よろしくお願いします。
コンシェル歯科クリニックグループでは、口腔外科専門医の医師が複数在籍しておりますので、痛みや腫れを最小限にした治療が可能です。
通常、鎮痛剤を服用していれば痛みは抑えられ、歯の根がまっすぐの場合は2~3日で痛みがひきます。
ですが、患者様の体質・歯の生え方・歯の根っこが曲がっているなどの複数の要因が絡み合うことで一週間近く痛みや違和感が続いてしまうケースも中にはあります。
そこで、必ず守っていただきたいことがいくつかあります。
この中でよく誤解されがちなのは「菌を洗い流すために強くうがいをしてしまうこと」です。
一見正しいように思えるこの行為ですが、実は抜歯後の強いうがいは禁物です。
抜歯後、白いぶよぶよとしたかさぶたのようなものができます。これを血餅(けっぺい)といいます。
中には気になって舌や手でいじったり、強くうがいなどをすることで、はがれてしまう場合があります。
血餅は細菌の感染から守るために必要なものですのでいじらないようにしましょう。
もしも血餅がはがれてしまうとドライソケットになってしまう恐れがありますので、すぐにクリニックにご連絡ください。
ドライソケットについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もご参照ください。
★親知らずって何だろう?くま先生が親知らずを丁寧に解説 | 健康のコンシェルジュ くま先生 (kenkotoushi.com)★
歯を抜歯するということは少なからず身体に負担をかけてしまいます。
身体に負担をかけないためにも、抜歯後はなるべくゆっくりしていただきたいので、大切な用事をいれないことをおすすめします。
鎮痛剤の頓服間隔ですが、痛みがどうしてもある場合はきっちり6時間でなくても大丈夫です。
基本的に、鎮痛剤は6時間空けて飲むように推奨されていますが、歯の痛みを含め、緊急であれば鎮痛剤は3時間ごとに飲んでいただいても構いません。
ただし、感染していたりする場合もありますので、激しい痛みが続くようであれば必ずクリニックにご連絡くださいね。
胃が空腹のままで鎮痛剤を飲むと、胃がいたくなったり、お腹がゆるくなってしまうことがあります。胃に負担をかけないためにも、ヨーグルトや何か食べられそうなものをお腹にいれてから鎮痛剤を服用していただくことがベストですね。
硬いものを食べると血餅がはがれてしまう恐れがあるため、柔らかい食べ物を選びましょう。
辛いものを食べると傷口がヒリヒリするのでご注意ください。
どうしても食欲が出ない場合は、お水を少し多めに飲むことで胃にかかる負担を軽減することができます。
また、意外に思えるかもしれませんが、抜歯後におすすめしないのはゼリー飲料です。
ゼリー飲料を吸うときに、血餅も一緒にはがれてしまう恐れがあるからです。吸うのではなく、お皿に移して食べてくださいね。
また、短期間で何回も鎮痛剤を飲む場合は胃を荒らさないためにも、市販で胃薬を購入して一緒に服用することをおすすめします。
鎮痛剤の頓服間隔はそこまで気にしなくてよいことを解説してきましたが、反対に抗生剤はきちんと服用間隔を守らなくてはいけません。
抗生剤は医師に指定された通り、1日3回の場合は4時間以上開けてから、1日2回の場合は5時間以上開けてから服用するようにしてください。
飲み忘れたからと言って、2回分をまとめて飲む行為は絶対におやめくださいね。
また、痛みがなかったりして途中で抗生剤を飲むのをやめてしまう方がいらっしゃいますが、見た目などに影響がなくてもまだ身体の中には菌が残ってしまっている場合があります。
独断で決めるのは危険です。
感染を防ぐためにも、処方された抗生剤は最後までしっかり飲み切るようにしましょう。
いかがでしたでしょうか。
コンシェル歯科クリニックグループでは、抜歯中痛みがでないよう、最大限配慮をして治療を行っています。
麻酔も痛くならないようしっかりと工夫を行っていますので、ご安心くださいね。
抜歯後なにか不安な点があれば小さなことでも、いつでも遠慮なくお問い合わせください♪
監修
市ヶ谷コンシェル歯科クリニック
澤谷祐大(さわたに ゆうた)
獨協医科大学医学部歯科口腔外科にて研鑽を積み、2023年より市ヶ谷コンシェル歯科クリニックにて勤務。大学病院に行ってと言われた親知らず、どんな親知らず抜歯でも、市ヶ谷コンシェル歯科クリニック澤谷にお任せ下さい。
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