(歯科治療中..)
あっ。歯科矯正器具のところに磨きのこしがありますね。
本当ですか?結構歯磨きを頑張っているつもりなんですけど。。
ブラケットの周りはどうしても汚れがたまりやすいですよね。
タフトブラシって使ったことありますか?
タフトブラシ?そもそも聞いたことないです..
是非おすすめしたい口腔ケアアイテムです。
そうしましたら、今回は「タフトブラシ」について詳しくご紹介していきますね!
よろしくお願いします!
良好な口腔衛生を保つためには、歯ブラシのほかにデンタルフロス、+αとしてタフトブラシをご使用いただくのが好ましいです。
タフトブラシとは歯ブラシの毛を1束に密集させた先端が円錐型の小さな歯ブラシのことです。
普通の歯ブラシと違い小回りが利くため、隅々まで汚れをピンポイントにかきだすことができます。
磨きのこしが多いとされる「歯と歯茎の境目部分」「叢生(歯が重なっていたり、ねじれている部分」「親知らず」「生え変わり時期の歯」「前歯の裏」などのプラーク除去に効果的とされています。
歯周病の方、部分入れ歯、インプラント、ブリッジ、ワイヤー矯正をされている方にも特におすすめのアイテムです。
咬合面はしっかり磨けていても、歯と歯茎の境目である部分にプラークが溜まってしまっている方は非常に多いです。
プラークを放置すると、石灰化し、やがて歯石になってしまいます。
是非、タフトブラシを斜め横(45度)にして、歯茎の線に沿って円を描くように磨いてみましょう。
鉛筆を持つように、タフトブラシを持つことで余計な力が入らないので、歯茎を傷つけずに磨くことができます。
タフトブラシは、孤立歯の口腔ケアに是非使っていただきたいアイテムです。
孤立歯とは、隣の歯がなく、1本だけ歯が孤立している状態のことを指します。
歯ブラシや電動歯ブラシの口腔ケアだけではヘッドが大きすぎて、プラークを完璧に落とすことが難しい部分ですが、タフトブラシを使用することで細部までしっかりと汚れを取り除くことができます。
タフトブラシを縦に当てて、上下に小刻みに動かしてみましょう。
部分入れ歯の場合も同様です。
部分入れ歯は、隣接している歯に金属のバネを引っかけて固定する仕様となっているため、バネがついていた歯や歯茎にプラークがたまりやすくなります。
そのままにしておくと、歯茎が炎症を起こして赤く腫れあがり、やがて歯周病の原因となってしまいます。
部分入れ歯を外し、タフトブラシの毛先をしっかりと歯に当てて磨いてあげましょう。
何かしらの理由によって抜歯が必要となった場合、歯が抜けた状態をそのままにしておくことで様々なリスクが伴います。
まわりの歯が虫歯や歯周病になってしまうだけでなく、噛み合わせの歪みが生じ、身体全体に異変を感じるようになります。そのため、入れ歯、ブリッジ、インプラントなど何かしらの治療を行う必要があります。
治療を行うまでは、抜けた歯の周りをタフトブラシでしっかり磨いて歯茎の炎症や腫れを予防しましょう。
ワイヤー矯正やインビザライン矯正中の方も是非タフトブラシをご活用ください。
ワイヤー矯正をする際にブラケット、インビザラインの場合はアタッチメントが装着されます。ブラケットやアタッチメントの周りは、プラークが溜まりやすいです。
歯に付着した細菌は、糖を餌にして、酸を産生・エナメル質を分解し、やがて虫歯を引き起こします。歯科矯正をすると、虫歯や歯周病になりやすいといわれているのは、このことが原因です。
装置の周りやワイヤーの間を1本1本丁寧にタフトブラシで小刻みに動かして磨いてあげることで、清潔な口腔内を保つことができます。
また、矯正のために小臼歯抜歯を行った場合、抜歯した部分と隣り合わせであった歯にプラークが付着しやすくなってしまうというデメリットがあります。
面倒かもしれませんが、虫歯リスクを減らすためにも、抜歯した歯の周りを1本1本鏡を見ながら磨いてみてくださいね。
今回はタフトブラシの使い方についてご紹介してきました。
普段の口腔ケアに取り入れて、良好な口腔健康を保ちましょう!
タフトブラシについてもっと詳しく知りたい方は、当院にてお気軽にお尋ねくださいね。
ほかの記事でも、口内ケアに関する疑問点を解説していますので、是非併せてチェックしてみてくださいね!
監修
歯科医師
佐藤 良樹 (さとう よしき)
京都府立医科大学病院歯科口腔外科にて研鑽を積み、2021年よりコンシェル東村山院にて勤務。
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