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舌の筋肉低下がいびきを招くって本当?

くま先生

どうされました?

最近いびきがうるさいといわれてしまって。
いままでいびきをかくことがなかったのに、突然なるものなのでしょうか?

ストレスが溜まっていらっしゃるのかもしれませんね。
歯科医師としての観点からいうと、舌の筋力が低下してしまっている可能性もあります。

えっ!?そんなことがあるのですか?

はい。そうしましたら今回は舌の筋力低下について詳しく解説していきますね!

よろしくお願いします!

舌の筋肉低下とは?

「舌の筋肉低下」とは、舌の筋肉が弱くなっている状態を指します。

舌は、発話や嚥下(えんげ)などの機能に欠かせない器官であり、筋肉が弱くなることでこれらの機能が低下することがあります。
舌の筋肉低下は、主に加齢や疾患などによって引き起こされることが多いです。
舌の筋肉が正しく使われないと、舌の筋肉が萎縮し、舌の筋肉が弱くなります。

疾患としては、神経筋疾患や脳卒中、パーキンソン病、筋ジストロフィーなどが挙げられます。

また、普段あまり舌を使わない日常生活を送っていたり、運動不足などからも舌の筋肉低下を引き起こすことがあります。
舌の筋肉低下が重度になると、発話や嚥下の障害が生じることがありますので、そうならないためにも適切な治療や運動療法が必要となります。

具体的には、口腔内筋トレーニングや嚥下訓練が有効とされています。

また、ほかの病気が原因で舌の筋肉低下を招いている場合は他の治療も必要となる場合があります。

いびきの原因に?

舌の筋肉を十分に使わないことで、舌の筋肉が低下してしまい、いびきの原因になることがあります。

いびきは、呼吸中に空気の通り道が狭くなり、空気が通過する際に起こる振動音です。

舌の筋肉が低下すると、舌が喉の奥に落ちやすくなり、空気の通り道を狭くすることがあります。
舌の筋肉が弱くなる原因には、加齢や筋肉疾患、睡眠時無呼吸症候群などが挙げられます。

いびきを軽減するためには、まず原因を特定し、それに対する適切な治療を行うことが大切です。

舌の筋肉低下が原因である場合には、舌の筋肉を鍛えるためのエクササイズや、口腔内装置を用いた治療を行うことで、いびきが改善することがあります。
いびきは、睡眠の質を低下させるだけでなく、健康上のリスクを引き起こすことがあるため、適切な治療を受ける必要があります。

舌の筋肉低下が口腔トラブルをまねく!?

舌の筋肉低下は、舌の運動機能を低下させ、舌の位置や形状を変える場合があります。これにより、噛み合わせの不調和や口呼吸など、様々な口腔トラブルを引き起こす恐れがあります。

かみ合わせが変わると、口呼吸に影響を与えることがあります。具体的には、上下の歯が正しく噛み合わない状態になると、口を閉じたまま呼吸することが難しくなり、口呼吸になってしまいます。

また、口呼吸はいびきの原因のひとつです。口呼吸は、お口の乾燥や口臭などの症状を引き起こすだけではありません。口呼吸になると、空気の温度や湿度調整ができなくなるため、乾燥した空気が呼吸器系に入り込み、喉や気道の炎症や咳の原因となることがあります。

口呼吸が長期間にわたって続くと、歯周病を悪化させる原因となったり、口腔の健康にも悪影響を及ぼすこともあります。

さらに、舌の筋力低下や口呼吸は、嚥下機能の低下を引き起こすことがあります。

舌の筋力が低下すると、嚥下の際に食べ物をうまく噛み砕くことができず、食べ物を喉に詰まらせてしまう危険性もあります。

舌の筋トレって?

舌の筋肉低下に対する治療としては、口腔内筋トレーニングや嚥下訓練などが効果的です。
舌の筋肉を強化する方法には、以下のようなものがあります。

1.舌のストレッチ 

舌を最大限伸ばして、15秒間キープし、元の位置に戻します。休憩を挟んで3セットを行います。これを10回繰り返します。

2.舌の上げ下げ運動 

舌をできるだけ上に持ち上げ、数秒間キープし、下に戻すという動作を繰り返します。20回程度行います。

3.舌の横運動 

舌を左右に動かす運動を行います。左右それぞれ10回程度行います。舌を左右に最大限動かし、数秒間キープし、元の位置に戻します。

痛みが生じたり、息苦しさを感じた場合は、無理をせず直ちに中止してください。

食事をしながら舌の筋トレ!

しっかりと噛んで食べることは、舌の筋肉を鍛えるのに非常に効果的です。

噛むことによって、口の中の筋肉を使うことになりますので、舌の筋肉や咀嚼筋の強化につながります。

具体的には、次のような方法があります。
1.ゆっくりと噛む 

食べ物を口に含んだら、ゆっくりと噛み砕いてから飲み込むようにします。急いで食べると、胃に負担をかける恐れがあります。ゆっくりと食べることで、消化にかかる負担を軽減することができます。

2.両側で噛む 

食べ物を噛むときは、左右両方の咀嚼筋を交互に使って、均等に噛むようにします。片側だけを使いすぎると、咀嚼筋が偏ってしまい、顔の歪みや噛み合わせの不調和を引き起こす可能性があります。


3.舌を使って噛む 

食べ物を噛むときに、舌を使って上下の歯でしっかりと噛むようにしましょう。
できるだけ舌を使って、食べ物をよく噛むことで、唾液が混ざり、消化がスムーズに進みます。また、食べ物を両方の頬に移動させるようにすることで、口の中の筋肉をより多く使うことができます。

くま先生のまとめ

今回は舌の筋肉を鍛える方法をご紹介してきました。
是非、無理のない範囲で意識的に舌の筋肉を鍛えてみましょう。

予防歯科のことで気になることがあれば、ぜひ当院にお気軽にお越しください。

監修

市ヶ谷コンシェル歯科クリニック

澤谷祐大(さわたに ゆうた)

獨協医科大学医学部歯科口腔外科にて研鑽を積み、2023年より市ヶ谷コンシェル歯科クリニックにて勤務。大学病院に行ってと言われた親知らず、どんな親知らず抜歯でも、市ヶ谷コンシェル歯科クリニック澤谷にお任せ下さい。


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投稿者プロフィール

くま先生
くま先生
アンチエイジングをコンセプトに治療するくま先生。歯や美容医療や薬など得意分野は多岐に渡る。教えてくま先生!と言われれば、一人ひとりの患者さんに寄り添ったコンシェルジュ的な存在として、どんな分野でも的確にアドバイスしていきます。患者さんだけでなく、先生たちにもアドバイスするよ。みんな、頼ってきてね。