レッサーパンダとジャイアントパンダの違いは？

レッサーパンダ（学名: Ailurus fulgens）は、食肉目レッサーパンダ科に属する動物です。

中国の一部地域やネパールに生息している草食動物に近い雑食動物です。

レッサーパンダはパンダと同じように、野生種としては数が少なく、国際自然保護連合（IUCN）により「絶滅危惧種」として分類されています。

また、日本では人気のある動物のひとつで、一部の動物園やテーマパークなどで飼育されています。

パンダとレッサーパンダは、名称に「パンダ」という共通点があるものの、別の種類の動物です。

パンダは、正式名称がジャイアントパンダといい、中国の四川省と陝西省に生息している哺乳類で、クマ科に属しています。体長は約1.5メートル、体重は約100キロにもなる大型の哺乳類です。

主に竹を食べる雑食動物で、非常に希少な種類の動物として知られています。

レッサーパンダは、パンダと同じように主に竹の葉や笹を主食とする雑食動物として知られています。竹のほかにも、木の葉、果実、草などを食べることがあります。

レッサーパンダとジャイアントパンダは見た目で簡単に見分けることができます。

レッサーパンダの毛色は赤と白であるのに対し、パンダの毛色は黒と白です。

レッサー パンダには独特の長いしっぽがあり、パンダのしっぽはとても小さいです。 

また、レッサー パンダとジャイアントパンダの主な違いのひとつは体格です。

パンダはレッサーパンダよりはるかに体格が大きいです。

平均的なジャイアント パンダの体重は80～120ｋｇですが、レッサー パンダの体重は4～6ｋｇ程度で、猫や犬とほぼ同じ大きさです。パンダは種別がクマ科であるので、遺伝的要素が大きいですね。

レッサーパンダの歯って？

レッサーパンダは、肉食動物に類似した切歯と犬歯をもっています。

歯の本数は上下合わせて36本から38本程度でパンダよりも歯の本数は4本程度少ないです。

レッサーパンダはジャイアントパンダより体格も小さく、あごも小さく見えますが、非常に鋭い歯を持っています。

切歯は小さく尖っており、竹を切り裂く役割を持ちます。

犬歯はやや大きく、突き出した形状をしており、硬い竹を噛み砕くために使用されます。

小臼歯や大臼歯は竹をすりつぶして咀嚼するために使用されます。

レッサーパンダとジャイアントパンダの生息地

現在のレッサーパンダとジャイアントパンダの生息地には主な違いはありません。

パンダはかつて必要に迫られて現在の生息地とは異なる‘中国の平地’で暮らしていました。

一方、レッサーパンダは標高の高い山と深い森に生息していました。 

現在ではどちらとも高地や竹林などに生息しています。どちらとも涼しい気温と湿った気候を好みます。

レッサーパンダは、野生下では通常夜行性で、昼間は木の洞や竹林の中などで生活する動物です。

木登りが得意！

爪は鋭く長いので、木登りの際にしっかり木の幹や枝をしっかり掴むのに役立ち、木登りは大の得意です。

また、木登りのスピードも速く、周囲の脅威から身を守るために、木のてっぺんまで登ることができます。

竹林の中を移動しながら、主に竹を食べています。

竹を食べるために、レッサーパンダは長くてしなやかな前腕を持ち、その前腕を使って、竹を掴んだり折ったりしながら器用に食事をします。

パンダと同じように6本指があるところも特徴的です。

元は肉食動物？

レッサーパンダもパンダと同じように本来は肉食動物でした。

しかし、ライフスタイルの変化に伴い、竹を主食とするようになっていったのです。

しかし、消化器官は進化しておらず、肉食動物と同じ構造のままです。

パンダと同じように竹の繊維を効率よく吸収できる特別な腸内細菌をもっていません。

竹の葉や笹はレッサーパンダにとって非効率的な食事ですが、栄養をとるためにたくさんの量を食べます。

寿命は？

レッサー パンダとジャイアントパンダは寿命も異なります。

パンダはレッサー パンダよりもはるかに長生きします。

平均的なレッサー パンダの寿命は 8 ～ 12 年ですが、パンダの平均寿命は 20 ～ 35 年です。

くま先生のまとめ

今回はレッサーパンダとジャイアントパンダの違いについてご紹介してきました。

似ているようで異なるレッサーパンダとジャイアントパンダ。

また、ジャイアントパンダはおおらかな性格ですが、レッサーパンダは警戒心が強く、少し凶暴な性格をしています。