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全国民の歯科検診が義務化される!?「国民皆歯科検診」をくま先生が解説

歯科検診に最後に行ったのがいつか覚えていますか?

健康診断は毎年受診していますが、歯科検診を受けたのは小学生のときが最後かもしれません。

歯科検診を受診している方ってあまりいませんよね。
実は歯科検診が全国民に義務化されるかもしれないのです。

そうなんですか!
政府が義務化を進めるほど歯科検診って大事なものなんですね。

むし歯や歯周病の早期発見にもつながるので、とてもよい取り組みだと思います。
さっそくどんな内容なのか見ていきましょう。

国民皆歯科検診とは

政府が「国民皆歯科検診(こくみんかいしかけんしん)」の導入に向けて、経済財政運営方針の指針に検討を始める旨を明記することがわかりました。

国民皆歯科検診とは、「歯の健康を維持して他の病気の誘発を抑えるために全国民に毎年歯科検診を義務付けるもの」で、むし歯や歯周病の早期発見につながることが期待されています。

具体的な手法としては、健保組合が毎年行う健康診断の際に唾液を提出してもらい、歯周病などの可能性がある人を受診につなげる案が浮上しているようです。

健康診断のときに、一緒に歯の検診をしてもらえるのはとても便利だね!

健康寿命促進に向けた動き

なぜ、政府は歯科検診の義務化を検討しているのでしょうか?

近年の研究で歯周病を放置すると、メタボリックシンドロームや動脈硬化を引き起こすことがわかってきました。

歯周病が引き起こす病気に関して詳しく知りたい方はこちらのサイトも併せてお読みください。

全国民に向けた歯科検診を義務化することにより、むし歯や歯周病の早期発見につなげ、他の病気の誘発を抑える狙いがあるのではないかと考えられています。

また、高齢者は歯を多く残し、よく噛めている人ほど生活の質・活動能力が高いことが知られています。

歯の健康を維持することは身体の健康を維持することに直結するため、これまでも政府は日本歯科医師会とともに、80歳で自らの歯を20本残す「8020運動」などを進めてきました。

国民の健康寿命をのばすことにより、社会保障としての医療費全体を抑えることにも期待がもたれています。

国民皆歯科検診に関して、また新しい情報が発信され次第当ページでも取り上げていきます!

監修

コンシェルクリニックグループ代表院長

日本抗加齢医学会 専門医


小谷 航(こたに わたる)

現在は全国10院で各種専門医が協力して顎顔面領域に特化した医療を展開しております。治療のコンセプトはアンチエイジング、究極の予防を標榜しております。
アンチエイジングの考え方のもと、皆様と一緒に長い人生を歩んでいければと考えております。よろしくお願いいたします


コンシェル歯科クリニック

投稿者プロフィール

くま先生
くま先生
アンチエイジングをコンセプトに治療するくま先生。歯や美容医療や薬など得意分野は多岐に渡る。教えてくま先生!と言われれば、一人ひとりの患者さんに寄り添ったコンシェルジュ的な存在として、どんな分野でも的確にアドバイスしていきます。患者さんだけでなく、先生たちにもアドバイスするよ。みんな、頼ってきてね。