やけど

火や熱湯など高熱によって生じる損傷のことをいう。熱傷ともいう。

比較的低い温度でも持続的に加熱されると、やけどになることもある(低温やけど)。範囲および深さが重症度と深く関係している。

やけどの範囲を判定する方法として、成人では9の法則、小児では5の法則というものがある。やけど面積が30%を超えると重症となり、全身管理が必要なレベルとなる。

【分類】

また、やけどはその深さによってⅠ度からIII度に分類される。

Ⅰ度

やけどの深さは表皮までであり、皮膚には発赤のみを認め、痛い。特に治療をしなくても傷跡を残さずに治癒する。

Ⅱ度

やけどの深さが表皮を超えて真皮に至る。発赤や痛みだけでなく水疱を伴う。水疱の底の真皮が赤色を呈し、一般的に1~2週間で瘢痕を残さず治癒が期待できる程度の浅達性II度熱傷と、水疱の底の真皮が白色を呈し、3~4週間で治癒が期待できるが、瘢痕を残す可能性が高い深達性II度熱傷とに分けられる。

Ⅲ度

やけどの深さが皮膚全層に及ぶ。皮膚は白色化し痛みを伴わない状態になる。植皮術を行わなければ瘢痕拘縮を残す。

【治療】

受傷したらすぐに冷却する。体の部位や年齢などで一概には言えないが、15~30分ほど冷却することで、やけどの進行を抑え、痛みを軽減してくれる。深部II度熱傷以上になると植皮が必要となる。

投稿者プロフィール

くま先生
くま先生
アンチエイジングをコンセプトに治療するくま先生。歯や美容医療や薬など得意分野は多岐に渡る。教えてくま先生!と言われれば、一人ひとりの患者さんに寄り添ったコンシェルジュ的な存在として、どんな分野でも的確にアドバイスしていきます。患者さんだけでなく、先生たちにもアドバイスするよ。みんな、頼ってきてね。