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プレドニゾロン

合成副腎皮質ホルモン剤であり、ステロイド製剤の代表格である。抗炎症作用や抗アレルギー作用、免疫抑制作用など多くの作用があり、非常に多くの疾患(喘息や慢性閉塞性肺疾患、アレルギー疾患、膠原病など)に対して有効性が認められており、その使用頻度は高い。

一方で使用に関する注意も知っておく必要がある。プレドニゾロン使用に伴う合併症として代表的なものが、感染症である。リウマチ性疾患に対する使用経験では、プレドニゾロン20mg/日を使用すると感染症合併率は2倍程度、40mg/日以上の使用で7カ月に1回の割合で感染症を合併するというデータがある。もちろん1錠であっても、使用していない場合と比べると、感染症合併率は上昇する。その他、胃潰瘍などの消化管合併症は、30mg/日以上の使用で約3倍に増加し、心血管合併症の発症率は少量の使用でも上昇する。

非常に有効な治療薬であることは間違いないため、合併症に留意しつつ、最大の効果が挙げられるよう熟慮して使用する必要がある。

投稿者プロフィール

くま先生
くま先生
アンチエイジングをコンセプトに治療するくま先生。歯や美容医療や薬など得意分野は多岐に渡る。教えてくま先生!と言われれば、一人ひとりの患者さんに寄り添ったコンシェルジュ的な存在として、どんな分野でも的確にアドバイスしていきます。患者さんだけでなく、先生たちにもアドバイスするよ。みんな、頼ってきてね。