炎症性角化症のひとつである。症状により、尋常性乾癬、滴状乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、関節症性乾癬の5病型に分類される。
【分類】
・尋常性乾癬:銀白色の鱗屑(皮膚の粉)をともない境界明瞭な盛り上がった紅斑が全身に出現する。乾癬の90%を占める。紅斑の大きさ、数、形は様々で、癒合し大きな病変を作ることもある。好発部位は、慢性の機械的刺激を受けやすい頭部、肘・膝、臀部、下腿伸側にみられる。
・滴状乾癬:体幹や四肢近位側に1cm大までの小さな角化性紅斑が多発し散布する。
・膿疱性乾癬:膿疱を主体とする。汎発性や限局性などの病型がある。急激な発熟とともに全身の皮膚が潮紅し、無菌性膿疱が多発する。