毛穴に円錐形の角化した粟1~3mm程度の小さな丘疹が鳥肌のように多数みられる皮膚疾患である。毛孔性角化症とも呼ばれる。
小児期に見られ、思春期に最も多く認められる。20代以降は加齢とともに減少し、30代で自然に消えていく。小学校高学年の20%程度に見られ、健常人でも44%に見られたという報告もある。
上腕や大腿の伸側などに多発し、左右対称である。角栓が毛穴を塞いだ状態で全体に皮膚は乾燥している。
毛孔性苔癬は触れるとざらざらとしているが、自覚症状はほとんどない。時に軽度の掻痒感(そうようかん)を訴えることがある。また、皮膚の乾燥によって症状が悪化する傾向がある。