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くま先生が教えるワイヤー矯正とマウスピース矯正の違い

最近はマスクをしている間に矯正をするという方が増えています。

特にマウスピース矯正は人気です。今回はワイヤー矯正とマウスピース矯正について解説していきます。

ワイヤー矯正とは?

ブラケットと呼ばれる装置を歯に直接接着し、そこへワイヤーを通して適切な力をかけながら少しずつ歯を移動させていく矯正治療です。クラスのお友達で1人は金属を付けて矯正していた子はいませんでしたか?

歯が動く仕組みとしては、ワイヤーなどによって一定方向に力を加えると、歯が動く方向にある歯槽骨を吸収していくので移動していきます。

「骨を吸収する=骨がなくなる」というイメージを持ってしまうかもしれませんが、骨は徐々に戻っていくので心配ありません。治療期間は一般的には1~2年ほどで完了しますが、歯並びが複雑な場合など個々の歯並びの状態によって期間が長引くこともあります。

矯正を行う場合は、よく担当の先生と時間に関しては相談してみて下さい。

ワイヤー矯正のメリット・デメリット

ワイヤー矯正のメリット

基本的にはほとんどの症例に適応しており、抜歯を必要とするケースはもちろんのこと、顎の手術を伴うようなケースにも対応できます。

歯の並べ方が細かく調整できるので、「歯の凸凹を治したい」「すきっ歯を治したい」など自分の理想を叶えることができます。また、一般的には歯の表側にブラケット装置を付けますが歯の色に合わせてセラミック製の白いものを作用したり、歯の裏側にブラケット装置を付けることで目立ちにくく治療を行うこともできます。

ワイヤー矯正のデメリット

歯の表面に装置をつけるので目立ってしまうことや、装置が付けっぱなしの状態になるので食事がしにくいことがデメリットとなります。

粘着性の強い食べ物は、装置についてしまうとなかなか取れなくなってしまいますし、しっかり歯磨きをしないと虫歯になってしまいます。審美ブラケットやワイヤーなどを使用している場合は着色にも気をつけなければなりません。

実体験の感想としては、カレーは本当に色がつきます。

マウスピース矯正とは

一人ひとりの歯に合わせてマウスピース型の矯正装置(アライナー)を作製し、それを歯に装着して歯並びをキレイにする矯正治療です。

段階ごとに新しいアライナーを装着していくことで、徐々に歯を動かしていきます。治療期間は歯並びの状態や治療計画によってさまざまですが、従来のワイヤー矯正とほぼ同じくらいだと報告されています。

しかし歯を移動させる量が少ないと数ヶ月で終わることもありますし、反対に複雑な歯並びの場合は2年以上かかってしまうこともあります。

マウスピース矯正のメリット・デメリット

マウスピース矯正のメリット

最大のメリットは装置が目立たず審美性に優れているということです。アライナーは透明なので装着していてもほとんどのわかりません。

人前で話したりする機会が多い方にもおすすめです。また、取り外しが可能なのでお食事の際に装置を外した状態で食べることができます。取り外したアライナーは洗浄可能で、患者さん自身も装置を外した状態で歯磨きできるので衛生的でもあります。

マウスピース矯正のデメリット

重度のそうせい(歯並びが凸凹であること)であったり、治療の上で必要な抜歯の本数が多いと適応ではないこともあります。

また、装着時間が長く基本的にはお食事のとき、以外は常にアライナーを装着した状態でなければなりません。アライナーを装着している時は飲食ができないため、お食事するときにアライナーを外して、終わった後に歯磨きをして再びアライナーを装着するといった手間がかかってしまいます。

いかがでしたでしょうか?

矯正に興味のある方は、歯科医に相談したうえで、ご自身に適した矯正を選んでみて下さい。

監修

コンシェルクリニックグループ代表

日本抗加齢医学会 専門医


小谷 航(こたに わたる)

現在は全国10院で各種専門医が協力して顎顔面領域に特化した医療を展開しております。治療のコンセプトはアンチエイジング、究極の予防を標榜しております。
アンチエイジングの考え方のもと、皆様と一緒に長い人生を歩んでいければと考えております。よろしくお願いいたします。


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投稿者プロフィール

くま先生
くま先生
アンチエイジングをコンセプトに治療するくま先生。歯や美容医療や薬など得意分野は多岐に渡る。教えてくま先生!と言われれば、一人ひとりの患者さんに寄り添ったコンシェルジュ的な存在として、どんな分野でも的確にアドバイスしていきます。患者さんだけでなく、先生たちにもアドバイスするよ。みんな、頼ってきてね。