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歯科治療中、麻酔が効かないのはどうして?くま先生が原因を詳しく解説!

くま先生、質問があるんです。

どうされました?

うちの父親が他院で歯科治療をしたんですが、麻酔が効かず大変だったそうです。
こういうことってありえるんですか?

それは大変でしたね、、。
実は、痛みや炎症が強く起こっているときは、麻酔の効き目が悪くなってしまうことがあるんです。

そうなんですか!?痛みのある部分に注射すると、麻酔が効きづらいなんて、、。

そうしましたら今回は、歯科治療中に麻酔が効かないのはなぜなのか詳しく解説しますね!

よろしくお願いします!

歯茎に強い炎症があると麻酔が効きづらい!

はじめに、歯科治療を行う前に、歯茎に麻酔薬を打ちますよね。麻酔薬が歯茎の骨の中に浸透することで、歯根の先にまで浸透し、歯に麻酔が効きます。

しかし、炎症が起こると口腔内組織が酸性の状態になってしまいます。麻酔はアルカリ性ですので、口腔内組織で中和してしまい、麻酔の効果が半減してしまいます。

それが、麻酔を打ったにも関わらず、治療中に痛みを感じてしまうという現象が起こってしまうんです、、。

口腔内が酸性に傾いてしまうと麻酔が効きづらくなってしまうなんて、、!
だから痛みが出てから治療をするのは遅いっていわれているんですね。
麻酔をしっかりと効かせるためには土台である歯茎を健康な状態に保っている必要がありますね。

その通りです。
やはり、患者様に負担がかからないよう治療をしたいですから、定期的に口腔内をチェックしに来ていただいて、クリーニングを受けていただくというのが一番理想的ですね。少なくても歯になにか違和感を感じた場合は、すぐに歯科医院にお越しいただきたいです。

よく患者様で、歯に違和感が生じたけれどしばらくしたら治ったとおっしゃられる方がいますが、歯は自然治癒しません。

麻酔の量を増やせばいいの?

この場合、麻酔の量を多くしても無駄なんでしょうか?

もちろん麻酔が効いていない場合は麻酔の量を増やしますが、炎症が強いと麻酔成分が全身へとすぐ流されてしまうので、何度も麻酔の量を足していくうちに、麻酔が全く効かなくなってしまう恐れがあります。

ですので、細菌によって炎症が起こっている場合は、数日間抗菌薬を飲んで炎症が収まるのを待ってから治療を始める場合があります

男性の方が麻酔が効きづらい!?

また、女性よりも男性の方が、麻酔が効きづらい傾向にあるんです。

そうなんですか!?

はい。
体格の良い男性の場合、下顎もしっかりしている傾向がありますので、麻酔薬が骨に浸透しづらく、麻酔が効きづらくなる現象が生じることがあります

さらに、下顎の奥歯はもっとも硬い骨に覆われているため、痛みがひどくなってから治療を行おうとしても、麻酔の効果が十分に発揮されない恐れがあります。

反対に、上顎は骨に密度がありませんので、麻酔が効きづらいということはめったにありません。

骨がしっかりしていると麻酔の効果が下がる可能性があるなんて知らなかったです。
確かに、うちの父親は下顎ががっしりしているほうだと思います。

脅かすようなことを言ってしまいましたが、痛くならないよう歯科医師も患者様の様子をみながらしっかりと治療をさせていただきますので、ご安心くださいね!

治療前は身体のコンディションを整えよう!

また、治療前や手術前はしっかりと身体のコンディションを整えておきましょう!

前日に緊張して睡眠不足だったり、体調が悪かったりすると、麻酔の効果が弱くなる恐れがあります。

また、術後体調不良になるのを防ぐためにも、タンパク質やビタミンC、ビタミンKをしっかりと摂取して、日頃から正しい食生活を行い、身体をアルカリ性に保ちましょう!手術前は、飲酒やタバコ、または大量のカフェインを摂取するのは控えましょうね。

わかりました。体調が万全でないと効くものも効かないですもんね。

治療当日は時間に余裕を持とう!

また、麻酔が効きづらいときは、しっかりと麻酔が効くまで待ったり、麻酔の量を増やす必要があります。

治療後、予定が詰まっている場合は、時間内に治療を終わらせなくてはならないため、患者様に多少痛みがあったとしても我慢していただくことになります。
ですので、なるべく治療や手術をされる日には、余裕をもって時間を確保していただくことをお勧めします。

そして、いざ治療や手術を行うときは、歯科医師を信じてリラックスして身をゆだねましょう!

はい!
手術が怖いと不安に感じながら治療を行うと、余計に麻酔が効きづらく感じてしまいますもんね。前日は、治療に備えてしっかりと睡眠をとります!

そうですね。また、患者様と歯科医師の信頼関係も大切ですね。
皆様も、この先生なら任せられると自信をもって言えるような信頼できる先生を見つけましょう!

くま先生のまとめ

歯にかなりの痛みが生じてしまっている場合は、歯茎にも強い炎症が起こっているケースがほとんどです。歯科治療に用いられる麻酔は歯茎に打つので、歯茎に炎症が起きてぶよぶよしていると、麻酔の効果が半減してしまう恐れがあります。

もちろん、患者様の痛みを最小限に抑えるためにも、麻酔をしてから十分に時間を置いたり、麻酔の方法を工夫いたしますが、なるべく痛みが出る前に歯科クリニックに定期的にきていただくことをお勧めします。また、治療や手術の前日は沢山寝て、体調を万全にしてくださいね!

コンシェル歯科クリニックでは、患者様の負担を最小限に抑えるために、丁寧に治療をしております。歯に痛みが生じたときは、是非コンシェル歯科クリニックにご相談ください♪

監修

金町コンシェル歯科クリニック院長

河西敏傑かわにし としひで


コンシェル歯科クリニック 金町院


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投稿者プロフィール

くま先生
くま先生
アンチエイジングをコンセプトに治療するくま先生。歯や美容医療や薬など得意分野は多岐に渡る。教えてくま先生!と言われれば、一人ひとりの患者さんに寄り添ったコンシェルジュ的な存在として、どんな分野でも的確にアドバイスしていきます。患者さんだけでなく、先生たちにもアドバイスするよ。みんな、頼ってきてね。