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認知症と歯って関係してるって知ってた?くま先生が詳しく解説!

くま先生!
なにか趣味を見つけたいんですが、なにが良いんでしょう、、?

そうですねー。ちなみに、くま先生はピアノを習っています。
クラシックも好きですし、認知症予防も込みで脳に刺激を与えることを意識しています。

もう認知症予防のことまで考えているんですね。それをいうなら、ギターとかも指をたくさん使うので認知症予防によさそうですよね。

そうですね。でも脳と歯にも実は密接な関係があることをご存じですか?
指よりも歯の方が脳に刺激を与えているといわれています。

えっ!?そうなんですか?詳しくお聞きしたいです。

僕と話すと行きつく先はすべて歯の話題になってしまいますね。
そうしましたら、今回は「認知症」と「歯」の関係性について詳しく解説していきますね。

よろしくお願いします!

咀嚼は脳を活性化させる!

はじめに、咀嚼をすることは胃の消化を助けるだけでなく脳の血流を増加させ、脳を活性化させる働きもするんですよ。
よく噛むことで、その振動が脳に伝わり、歯根膜や舌から多くの感覚情報が神経を経由して脳に伝わるんです。

咀嚼をすることで、運動野や体性感覚野、小脳などによい影響を与え、記憶や空間認識能力などの機能を司る海馬という部分を刺激します。

お口の周りの筋肉が弱くなってしまったり、きちんと咀嚼ができないと、中枢神経系に十分な刺激を与えてあげることができません

その結果、海馬が委縮してしまい、進行すると、やがて認知症と呼ばれる症状が出てきてしまいます
残念ながら、委縮した脳を元のように戻す治療が現代にはまだなく、日頃から脳が委縮しないよう予防を行う必要があります。

よく噛んで食べるのって、虫歯予防や肥満防止だけでなく、脳を活性化させる働きもあったんですね。
歯と脳がそんな密接な関りをしていたなんて知らなかったです。

インプラントや入れ歯は認知症リスクを下げる!

歯が抜けると、その分、脳への刺激が減ってしまいます。歯の本数が減るにつれて、その分、認知症になる確率が高まっていきます

ですので、歯が抜けてしまった場合はそのままにしておかず、インプラントやブリッジ治療、もしくは入れ歯をする必要があります

歯が抜けたときの治療法についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参照ください。
歯が抜けたときの治療法は何があるの?部分入れ歯、ブリッジ、インプラントをくま先生が解説

審美的な面だけでなく、認知症リスクを下げる意味もあったんですね。
歯が抜けたらインプラントや入れ歯を装着することで、正しい咀嚼ができ、脳が委縮するのを防ぐことができるんですね。

その通りです!
高価なのが少しネックですが、機能面的にも僕は断然インプラントをお勧めします!!

味覚が脳に刺激を与える!

また、味覚って舌だけでなく歯からも脳に味覚が伝わるってご存じですか?
脳に味覚が伝わることで、脳へも良い刺激を与えています
味覚を感じることができないと、脳がストレスを感じてしまいます。
そして刺激が減ることで、脳は次第に萎縮してしまうんです。

そうだったんですね。硬いものを食べて脳に刺激を与えたほうが良いんですかね?

はい。
顎を鍛えるためにも、無理のない範囲で、おせんべいなど硬いものを頻繁に食べることをお勧めします。しっかり噛むことで唾液の分泌が促され、むし歯や歯周病のリスクを下げることができます
最近では柔らかい美味しい加工食品が増えているので、忙しい現代人はそれを好み、咀嚼力が弱くなっているといわれています。
よく噛んで食べることで脳への刺激を増やすことができますので、意識して歯ごたえのある食べ物を食べるようにしましょう

プラークが溜まると認知症の原因に!

よく噛んで食べた後は、しっかり歯を磨くことが大切です。

普通の歯ブラシでは、歯と歯の間の細菌までは完璧に除去しきれませんから、デンタルフロスも使って、しっかりと口腔ケアを行う必要があるんですよね。

はい。歯と歯茎の境目にプラークが溜まると、炎症が起こり、それがやがて神経細胞の破壊につながります。
口腔ケアを行わないと、最終的に認知症の原因になる恐れがあります。

口腔ケアをきちんとしないと身体のさまざまな部分に悪影響をもたらすっていいますもんね。

そうなんです。
プラークが溜まるのを予防するためにもデンタルフロスはもちろん、柔らかい歯ブラシで、歯茎を小刻みに動かしてマッサージしてあげましょう

歯茎の血行を促進させてあげることで、歯茎の細胞の新陳代謝を活性化させる働きをします。さらに歯茎に溜まった毒素を洗い流すこともできます。

この時、硬い歯ブラシでゴシゴシと磨くと、逆に歯茎を後退させてしまう原因になりますので、注意してくださいね。

わかりました!ありがとうございました。
口腔ケアをしっかりして、認知症予防に効果的なギターを習うことにしますっ!

くま先生のまとめ

口腔状態が悪化するにつれて、やがて神経細胞の破壊につながり、最終的に認知症リスクが高まります。そうならないためにも、食後はしっかりと歯を磨くようにしましょう。プラスαとして、デンタルフロスを使用して歯と歯の間の細菌を取り除いたり、柔らかい歯ブラシで歯茎をマッサージをして悪い毒素が溜まらないようにしましょう。

また、歯が抜けた場合はそのままにしておくと認知症リスクが高まりますので、インプラントやブリッジ、部分入れ歯を入れましょう。

歯が一本抜けて最初は食事をする際などに違和感が生じても、徐々に慣れてきてしまい、そのままでもいいやとお考えになられる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、きちんと噛んで食べないことで、海馬という記憶に必要な機能がだんだんと衰えていってしまいます。そうなると、新しく起こった出来事を記憶することができません。糖分が含まれていないガムやおせんべいなどをしっかり噛んで脳に刺激を与え、一日でも長く脳の若々しさを保ちましょう!

監修

市ヶ谷コンシェル歯科クリニック

澤谷祐大(さわたに ゆうた)

獨協医科大学医学部歯科口腔外科にて研鑽を積み、2023年より市ヶ谷コンシェル歯科クリニックにて勤務。大学病院に行ってと言われた親知らず、どんな親知らず抜歯でも、市ヶ谷コンシェル歯科クリニック澤谷にお任せ下さい。


コンシェル歯科クリニック 新宿本院


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投稿者プロフィール

くま先生
くま先生
アンチエイジングをコンセプトに治療するくま先生。歯や美容医療や薬など得意分野は多岐に渡る。教えてくま先生!と言われれば、一人ひとりの患者さんに寄り添ったコンシェルジュ的な存在として、どんな分野でも的確にアドバイスしていきます。患者さんだけでなく、先生たちにもアドバイスするよ。みんな、頼ってきてね。